和を以て貴しとなす

私の住んでいる京都の嵐山から、少し東に行ったところに、広隆寺という、お寺があります。

ここには、木造弥勒菩薩半跏思惟像という、国宝第1号である仏像があり、その前にいるだけで心が落ち着く、私の大好きな場所です。

また、秦河勝や聖徳太子と縁の深い寺院でもあります。

これはとても深い話になって行くので、ここで簡単にお話することはできませんが、

今、たまたま読んでいる、久本和明さんの本の中に、冠位十二階からわをつくる人の心得を学ぶという、ページがありとても分かりやすく説明して下さってるので、少し引用させて頂きたいと思います。

是には、徳の作り方が、書かれているそうです。

徳とは、「智・義・信・礼・仁」の5つを備えたものである。

智・・・学び続ける事

義・・・でも学ぶだけではだめ、正しさや信念を持つこと

信・・・正しさだけではだめ、信頼関係をつくること

礼・・・どんな人にでも偉そうにしたり、態度を変えたりしてはだめ、礼を尽くすこと

仁・・・慈しむ気持ちを持って接すること

この5つすべてを備えた人を「徳」のある人と呼ぶ。

うーん?難しいですが、確かにこの気持ちを持ちながら、徳のある人になることを目指すのは、素晴らしいことですよね。

ただ、現代において思うのは、何が正義か、何が正しいのかということを判断するのが、とても難しいんじゃないかということです。

本当に、誰が考えても間違ってると思える事もあれば、そうでないこともある。

自分が正義だと思って、人にそれを押し付けたり、一般的な常識で人を判断したりすることが、果たして本当に正しい事なのか?

人にはそれぞれの思いや、考え方があり、育ちや環境に寄っても左右される、だからこそ、いつも自分が正しいという思いを捨て、周りの人と話し合い、沢山の意見の中から、みんなで何かを見つけていくことが、大切である・・・ということを聖徳太子も言いたかったのではないかと思います。

それこそが、日本の和の心を作ってきた根底にあるような気がします。

大きな話ですが、今、その心を世界に広げるときかも知れませんね。

もちろん、そのまえにまず、私たちが今一度、忘れかけているものを見つめなおす必要があるのでしょうが。

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